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歴史を踏まえ生まれ変わったSHOTOEN


“eat local, feel the earth”

日本各地には全国に素晴らしい食材があり、今の時代、私たちは家でも簡単にそれらの食材をいただくことができます。
そうした時代だからこそ、私たちは「実際に店に訪れて、食材のストーリーと料理の技、場を体感することが豊かである」ということを感じてもらいたいと思っています。

SHOTOENプロジェクト誕生までの物語

「より多くの方に利用していただける場にしよう」とリニューアルの話が持ち上がったのは2021 年春のこと。結納やお顔合わせなど、人生の大切な節目を見守ってきた「和風別館 松濤園(しょうとうえん)」が大きく変化することとなりました。
1983年日本料理専門の宴会場として、結婚式場パレスグランデール(旧パレス平安)内にオープン。大広間(竹林・松風)と茶室(梅枝)があり、婚礼、結納、法事、茶会、接待、展示会として幅広く利用されてきました。運営会社である、株式会社フードクリエイションジャパン(以下:FCJ)は、“Food for Well-being「食で幸せを連鎖させ豊かで喜びが溢れる社会をつくる」をミッションとしています。このミッションを、時代の流れに合わせて体現することを模索してきました。その中で着目したのが、39年以上の歴史を積み重ねてきた松濤園のリニューアルです。
「松濤(しょうとう)」とは、「松の梢を渡る風の音を波の音にたとえていう語」。松の庭の奥にたたずむ和風建築の館を表し、彫刻家である北村西望氏(文化勲章・文化功労者)により命名されました。その想いを引き継ぎ、新しく生まれ変わるために「SHOTOENプロジェクト」が立ち上がりました。東北芸術工科大学 戦略企画部門長の五十嵐眞二氏をプロデューサーに迎え、クリエイティブディレクターに同大学映像学科教授の岩井天志氏、空間デザイン・ディレクターにSynosys Design Inc.の植松長門氏とアンナ・デムート氏が参画し、プロジェクトが動き始めました。

全国各地から「仲間」探しをスタート

プロジェクトが進み、店舗コンセプトなどが見えてきた頃に「仲間探し」をスタートさせました。私たちが実現したいこと、作りたい世界が見えてきたものの、それを一緒に体現してくれるシェフやマネージャーの存在は不可欠。その重要な場面において、日本仕事百景さんに取材に来ていただきました。
SHOTOENの紹介記事の中で、お客様に届けたいことやスタッフの想いを言葉にしていただいたことで、私たちの気持ちも一つになったように感じます。同時に、全国各地の知人や友人を通して、興味をもっていただけそうな方へお声がけをさせていただきました。想いを共にして仲間になってくれる方との出会いを求め、地道に動き続けました。
その結果、和食をベースにスパイスを活用した独創的なお料理を創り上げてくれるシェフ松田、身体に優しい素材で繊細なスイーツを生み出すパティシエ原田、常に食材を追求し、お客様とメンバーを笑顔にする料理人後藤、東京・関西で活躍してきたソムリエ兼マネージャー石澤がSHOTOENメンバーとして集結してくれました。

自然の生態系に負荷をかけずに、その土地の気候で育った素材を味わう。
生産者から近い所で、もっともおいしく旬を味わうことを大切にします。
季節の移ろいを感じられる別邸のような一軒家で、安らかな時間を過ごす。
上質な食材が当たり前のように揃う山形で、今の時代に「何が豊かか」を考えるきっかけをつくれればと思っています。

SHOTOEN スタッフ一同