葬儀の費用は、葬儀の規模や種類、参列者の人数、地域などによって変動します。また、宗教者への謝礼なども事前に確認しておくことをおすすめします。

▶固定費〈葬儀運営に必要な費用〉
葬儀を行うために必要な基本的なサービスや物品にかかる費用を指します。具体的には、祭壇や棺、霊柩車や送迎バス、骨壺、遺影写真の作成、さらには式場の使用料など、葬儀を円滑に進めるために必要な全体の費用が含まれます。祭壇花の量や通夜室利用の有無など、世帯で異なる項目もあるため事前に何が必要であるか明確にしておくといいでしょう。

▶変動費〈人数によって変わる費用〉
物品に応じて発生する費用です。通夜振る舞いやお斎料理にかかる料理代、参列者にお渡しする返礼品の購入費、供花や供物の手配料、また山形では五七日忌法要も併せて執り行うため引き物も準備します。これらは地域差や利用内容によって金額が変わってきます。
従来は香典で補填していた変動費ですが、昨今の家族葬の普及により、香典収入を見込めないケースが増えています。実費負担が必要となる場合もあるため、家族葬をお考えの方は事前に相談し、見積もりを作成して金額を把握しておきましょう。

▶ご寺院・宗教者へのお礼
仏教であれば僧侶へのお布施、神道であれば神主への御礼、キリスト教であれば牧師への献金など、宗教儀式を執り行っていただく方への謝礼がこれにあたります。仏式の場合は、お布施に加え、戒名料や読経後にお渡しする謝礼も必要になる場合があります。

葬儀費用はこれら三つの柱で成り立っており、葬儀の内容や規模に応じて総額が決まっていきます。

※火葬料金について
関東圏にお住まいのお客様より「火葬料金」についてご質問をいただきます。
山形県では、市町村により異なりますが、故人様の住民登録地の公営火葬場を利用する場合、火葬料金無料または助成金が支給されます。詳しくはご依頼先の葬儀社にご確認ください。